この塩には努力と人のぬくもりが溶け込んでおるわい

出来上がった藻塩は、海藻の色素が移って若干茶色味を帯びておるぞ

今日は11/15から新たに男鹿なびの通販のラインナップに加わった「なまはげの塩」を製造している企業組合 男鹿半島振興会さんにお邪魔した時の話じゃ。
男鹿の海水を使って作っておるらしいので実際に作業現場へと見学に行って来たぞい。この日はちょうど海藻を入れる「藻塩」を作っておった。
それと今回取材に答えてくれたのは「男鹿半島振興会」の理事長の息子の佐々木正紀さん(26)(ワシと同姓とは、きっと良い人に違いない^^;)
現在、製造現場を任されている他、なんと自ら船を操縦し沖まで海水を汲みにいっておるそうじゃ。

塩作りの第一ステップは、まず水汲みからじゃ。「なまはげの塩」では男鹿の海の、更にその中でもなるべく綺麗で不純物の少ない海水を取水するために、自ら船を操って沖までわざわざ水を汲みに行っておるんじゃ。船で沖まで出て取水するトコロは、全国でもわずか数軒しかないそうじゃよ。
1度の出航で約8tの海水を汲み上げるそうじゃ。そしてこの海水を港に戻ってからタンクローリーへと移して製塩工場へと運ぶ訳じゃ。ワシも正紀さんの手ほどきを受けながら取水作業を手伝ったぞ。

製塩所には6つの平釜が並んでいて1釜に約330リットルの海水が入るらしい。
燃料は今時では珍しい薪(マキ)を使っておるんじゃが、火力が柔らかくて塩の味がまろやかに仕上がるらしいんじゃ。ちなみにこの薪は、家を解体した時などに出る廃材を使っておるらしい。塩造りを始めた親父さんが廃材だったら経費も安く上がるだろうと思ったらしいんじゃが、釜に入る大きさに切りそろえる労力がかえって難儀なんじゃとか(苦笑)

「なまはげの塩」では海水を最後まで煮詰めるのではなく途中で結晶化した塩を取り出す(すくい出す)という方法を採用しているため、カルシウムなどのザラつきが他より少なく、舌に残るカンジが少ないんじゃ。じゃから、どんな料理にも使いやすく、そのまま舐めても美味しい塩ができるんじゃ。

今回作っていた「藻塩(もじお)」というやつはホンダワラという海藻(いわゆるギバサ)を途中で投入し、一緒に煮出す事で海藻に含まれるミネラルや栄養素がより多く含まれておるそうじゃ。舐め塩としても大人気で、塩の味の直接活きる料理(たとえばオニギリとか焼き魚とかじゃな)に「もってこい」なカンジじゃな。

ここで問題じゃ!
海水1tからできる塩はいったいどれくらいの量か分かるかの?

「なまはげの塩」の作り方では、約20kgの塩と約7リットルのにがり、たったこれっぽちじゃ。
1リットルの海水から大さじ1杯分さえ取れないという事じゃ。
たったこれっぽちを作るためにに最低30時間以上もかけて、ゆっくりと丹念に火を焚き続ける様は、正に職人・匠の技の領域じゃ。言うなれば「なまはげの塩」には、佐々木さんをはじめ現場の人の努力と真面目さが溶け込んでおる事じゃろう。

外国産の塩を再加工し「ご当地産」と表示して販売する業者もおると聞くではないか。「なまはげの塩」の製法にはこだわりと美味しくて安全な食材をお届けしたい強い意思が詰まっておるぞ。
頭が下がるわい_(._.)_

網の上の黒いのがホンダワラという海藻じゃ
結構多彩な商品ラインナップじゃよ


ワシと同姓の佐々木兄さんに手ほどきを受けつつ、取水船からローリーへと水を移す様子じゃ

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